♪8時ちょうどのぉ~、あずさ2号でぇ~、私は私はあなたからぁ~旅立ちぃ~ますぅ~♪
を歌っていた狩人のことではない。
今日、狩猟免許試験を受けてきた。
取得した免許は、罠のみ。
我が家は田舎とは言え、恐ろしく山の中にあるわけではない。
家の周りに、少しだけ緑が豊かってほどである。
で、ここ数年、イノシシとシカの出没が多くて、畑や田んぼを荒らすだけじゃなく、
住宅地にも出没してきやがって、小さなか子供が鉢合わせになって襲われたら困る。
しかも、林道や山の斜面を掘り起こしてるんで、大雨が降ったら土砂崩れの原因にもなる。
そんな訳で、山の中で暮らすイノシシやシカまで捕るつもりはないけど、家の近くに出てくる
ヤツらを獲ってやろうと思って免許を取った。
出来ることなら、殺生はしたくないのだが、人間社会に入り込んできて共存できない、
数が増えすぎた野生動物は駆除するしかない。
だからこそ、獲った命は、ちゃんと食べる。
可哀想だけど、命を絶たせてもらう。
罠と言う道具を使うし、罠に掛かってる間は恐怖を抱くだろうし、頸動脈を切るか
電気ショックで殺すから痛みを与える。
ただ、銃は圧倒的な力で殺すから、何となく気が向かない。
罠は、仕掛け方が下手で、動物の方が警戒したら獲れないから、一応は相手との
駆け引きがある。
それと、銃で撃った動物は、血抜きの関係でか、罠で獲ったものより味が落ちる。
ただ、本当に獲れた時に殺せるだろうか…。
命を奪えるだろうか…。
ま、今日食べた豚肉も、誰かが殺して解体されたもの。
魚釣りで釣った魚も、その場でエラからナイフを入れ血抜きをして持ち帰り食べる。
人間が生きるためには、絶対に命をいただかなくてはならない。
ベジタリアンだからと言う人でさえ、植物の命を奪って生きている。
だからこそ、無駄な殺生はしないでおこうと思う。
小学生の時、塩ビパイプ、鉄釘、新聞広告、セロハンテープで吹き矢を作って遊んでいた。
家の裏山でスズメを獲った。
もちろん、当時は遊びであって、食べるためのものではなかった。
落ちた瞬間、嬉しくて走って拾いに行った。
矢は側頭部に刺さり貫通していた。
私の掌で矢が刺さったまま口をパクパクさせ、瞼をゆっくりと閉じながら死んだ。
あの時のスズメの温もりを今でも忘れない。
あの時から無駄な殺生はしなくなった。
だからこそ、家の周りで暴れまわるイノシシやシカは、獲ったら美味しく食べてやろうと思う。
ま、獲れたらの話だけど。