スキーから帰って身支度を整え、礼服を持って出かけた。
まずは、市内の病院の医師と再来月に開催するイベントの打ち合わせ。
その後、病院の駐車場で礼服に着替えて、近くの葬儀場に移動。
元上司の通夜に出席するためである。
体調を崩し数年前に早期退職された元上司が、救急搬送された後、
昨日の正午にご逝去された。
元気な人だった。
スキーが大好きな人だった。
新しいものが好きな人だった。
若い頃は、よく一緒にスキーに行った。
上手で教えることが好きな人だった。
ただ、私は教えられるのが苦手で、言われることに従わず、好き勝手に
滑ってたから、いつも機嫌を悪くされていた。
それでも、よく誘ってもらって一緒に滑りに行った。
今日も、そんな日々を思い出しながら滑っていた。
通夜が終わり、お別れに納棺された元上司の顔を見た。
穏やかな顔だった。
仕事ぶりも、遊びぶりも、憧れの人だった。
多くの参列者だった。
遅いか早いかはあるが、人は間違いなく死ぬ。
私も、これだけの参列者に涙してもらえるような死に方をしたい。
いやいや、死に方ではない。
生き方が素晴らしいから、多くの人が集い涙してくれるのであろう。
安らかに、安らかに・・・。