横好きオヤジの見聞録

何をやっても二流か三流で一流にはなれない下手の横好きなオヤジの日記

防災と環境フォーラム

今日は休みだった。

で、ひぼこホールで開催された『防災と環境フォーラム』に

行ってきた。

平成16年の台風23号で甚大な被害を受けた豊岡市が、

復興の中でコウノトリの自然放鳥を行い、日本中の注目を集めた。

今日のフォーラムは、その台風23号で流され保護された

オオサンショウウオの放流と取り組み、それと防災への取り組みの

発表や議論。

濃い内容で行ってよかった。

特に、市長の「生命と財産を守る」ことについての見解が良かった。

言葉の全ては覚えてないんだけど、

 「生命と言う言葉は身近な感じられない、友達とか家族とか

 身近な人の命を守ることが考えなければならない」

 「財産は暮らしのための一つの要素である。大切なのは

 日々の暮らしである」

と言うようなことを言っておられた。

『生命と財産を守る』を掲げている組織の末席で飯を

食わしてもらっている者として、胸にズキューンと来た。

悲しいことに日頃の仕事の中で、人の死や生活の場や道具が

失われることに慣れが生じている私にとっては、改めて

考えなければならないことだと痛感した。

そう、生命ではなく命なのである。

その人の持ち物じゃなく、日々の暮らしなのである。

台風23号の時に、私自身が目の前で人が同僚達と

その同僚達が救助した人が死ぬんだろうなと思った。

私達が救出した人達を避難させた場所も濁流と

土砂崩れの恐れで四方を塞がれた。

死を覚悟したその時、幸いにして嫁さんに電話が繋がって、

ひょっとしたら生きて家に帰れないかもと伝えた。

確かに、それらは生命じゃなく目の前の命だった。

200832