今日は休みだった。
で、ひぼこホールで開催された『防災と環境フォーラム』に
行ってきた。
復興の中でコウノトリの自然放鳥を行い、日本中の注目を集めた。
今日のフォーラムは、その台風23号で流され保護された
オオサンショウウオの放流と取り組み、それと防災への取り組みの
発表や議論。
濃い内容で行ってよかった。
特に、市長の「生命と財産を守る」ことについての見解が良かった。
言葉の全ては覚えてないんだけど、
「生命と言う言葉は身近な感じられない、友達とか家族とか
身近な人の命を守ることが考えなければならない」
「財産は暮らしのための一つの要素である。大切なのは
日々の暮らしである」
と言うようなことを言っておられた。
『生命と財産を守る』を掲げている組織の末席で飯を
食わしてもらっている者として、胸にズキューンと来た。
悲しいことに日頃の仕事の中で、人の死や生活の場や道具が
失われることに慣れが生じている私にとっては、改めて
考えなければならないことだと痛感した。
そう、生命ではなく命なのである。
その人の持ち物じゃなく、日々の暮らしなのである。
台風23号の時に、私自身が目の前で人が同僚達と
その同僚達が救助した人が死ぬんだろうなと思った。
私達が救出した人達を避難させた場所も濁流と
土砂崩れの恐れで四方を塞がれた。
死を覚悟したその時、幸いにして嫁さんに電話が繋がって、
ひょっとしたら生きて家に帰れないかもと伝えた。
確かに、それらは生命じゃなく目の前の命だった。