少し前に飛び出した蛍。
ゲンジボタルだけじゃなく、既にヘイケボタルも飛び出した。
そして、涼みがてらに見に出ると言いたいところだが、ここのところ寒い。
そう、涼しいのではなく寒い。
それでも、例年よりも少ないとは言え蛍は乱舞する。
ただ、今年は蛍の季節が短いかもしれない。
短いと言えば、シンガーソングライターの森田童子さんが亡くなっていた。
超クセのある歌手だったが、好きでよく聞いていた。
とにかく、サングラスとカーリーヘアーが格好良く
まだ物置に多くのレコードやギターの楽譜がある。
高校生の時、学生運動に傾倒していた友人が捕まったのを切っ掛けに退学して、
その数年後にデビューしたとかなんとか・・・。
そんな学生運動や反政府運動をしていた左翼運動家、つまり過激派が暗躍した時代に
生きたからか、「球根栽培の唄」って曲を作っていたのを思い出した。
球根栽培とは、過激派の隠語で爆弾製造のこと。
左翼運動家なんて、口では正義を唱えながらも、自分の信ずることに従わない者は
家族であっても暴力の対象にする。
テロリストそのものである。
当時は、そんなことを考えずに曲を聴いていた。
森田童子が、学生運動をしていたかどうかは知らないが、時代が時代だけに、何らかの
影響を受けて曲を作っていたんだろう。
そんなことを蛍を見ながら思った。
「火垂るの墓」は「火が垂れる」と書き、爆撃機から雨の様に落とされた爆弾のこと。
そこから「爆弾製造」を意味する球根栽培、つまり「球根栽培の唄」を思い出した。
久し振りに、追悼として森田童子を聞いてみようかねぇ~。