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横好きオヤジの見聞録

何をやっても二流か三流で一流にはなれない下手の横好きなオヤジの日記

笑顔なんかでいられるか・・・

家族

結婚式、家族集合写真、披露宴、見送り・・・。

最初から最後まで、ありとあらゆる人から

「花嫁のお父さん、もっと笑ってくださ~い!」

と言われ続けた。

笑顔なんかでいられるか!

感激の涙なんかながせるか!

実際、涙を流してやらなかった。

どうだ、マイッタか!

結婚相手は素晴らしい人だとは分かっている、感謝している。

向こうの家族も良い人ばっかりだと実感している、感謝している。

でも、結婚の話が出た1年前から、今日が来なければ良いと思っていた。

いつまでも、いつまでも、幼い日の娘でいて欲しかった。

今日だけは、いつものように作り笑顔も出来なかった。

鬼の形相だったと思う。

披露宴で笑い騒ぐ人たちを腹立たしく思った。

許されるならば、46歳のオッサンだとは思えないくらいに大暴れして

全てのテーブルを星一徹のように引っくり返したかった。

許してもらえたなら、星一徹の10人分くらいの暴れ方が出来たと思う。

花嫁の父なんかなりたくなかった。

涙を堪えるのは涙を流すより辛い。

でも、絶対に涙なんか流してやらないと思っていた。

心の狭い父でゴメン。

でもな、綺麗だった。

日本一、世界一、宇宙一。

これほどまでに、自分の娘が綺麗になるとは思わなかった。

ありがとう。

そして、幸せに!

20091010

二次会の幹事に頼まれて手紙を書いた。

 結婚、おめでとうございます。
 こんなに早く嫁がせる日が来るとは思いませんでした。
 家族の期待を一身に受けて生まれ、大きな怪我や病気もせず
 今まで育ってくれたことを、本当に嬉しく思っています。
 初めて歩いた日、初めて自転車に乗れた日、親子喧嘩、
 普通のことに幸せを感じる日々でした。
 時の流れは早いもので、結婚の話が出てからはあっと言う間でした。
 これからの人生は苦労の連続だと思います。
 そして、欲張らずに小さな幸せで良いので見つけてください。

 自分が笑っていれば、周りの人も笑いだします。
 自分が怒っていれば、周りの人も怒りだします。
 自分がして欲しいことは、周りの人にもしてあげてください。
 自分がされて嫌なことは、周りの人にもしないようにしてください。
 自分が言われたら嫌な言葉を、周りの人に投げかけないでださい。
 自分が言われて嬉しい言葉を、周りに人に投げかけてください。
 自分自身も家も、いつも綺麗にしていてください。

でも、これは二次会用のもの。

まぁ、嘘ではないが、一般受けするものを書いた。

これが、ホントの父からの手紙だ。

いつか、どこかで、これを読んでくれたらそれで良い。

 生まれた時…
 なんて細くて長くて綺麗な指をしているんだろうと思った
 人形さんのような可愛い顔をしていた
 初めて抱っこした時、力を込めて抱きしめたら壊れるかと思った
 期待を裏切らず、可愛らしいまま育ってくれた

 保育園の頃…
 他の誰にも負けないくらい可愛かった
 ある日、保育園の先生に「おたふく風邪かもしれません」と言われた
 でも、ただ太って顔が丸くなっただけだった

 小学校に入学した頃…
 算数が全く出来なかった
 先生から、おはじきを渡され、家で足し算の特訓するように言われた
 少し、将来を心配した

 自転車に乗り始めた頃…
 まだ、どう考えても、自転車に補助輪が必要だった頃、急に外してくれと言いだした
 どうせ、すぐに付けてくれと言うに違いないと思い外してやった
 夕暮れの中、庭で1人練習していた
 父は家の中で酒を飲んでいたが…
 そんな時、嬉しそうに呼びに来た
 見ると乗れるようになっていた
 体中、土で汚れ擦り傷だらけになっていた

 小学高学年になった頃…
 意外と勉強が出来るようになっていて、何も言うことがなくなっていた
 ピアノも上手になっていた
 しかし、運動は全く出来なかった
 ボールを投げると、何故か後ろに飛んでいた

 中学生の頃…
 誰に似たのか勉強のことは心配しなくても良かった
 色んな賞状を貰って親としては鼻高々だった
 陸上部でも、そこそこ活躍もした
 ただ、小学生の頃の運動音痴は変わらなかった
 バトミントンをしても、シャトルを顔面で受けていた

 中学卒業の頃…
 県外の陸上の強い学校に進学したいと言い出した
 いや、勝手に決めたと言った方が良いか…
 物静かな中に強い信念を持っていた
 親として、逞しさを感じた
 しかし、親としてはお金の心配が一番だった

 高校生の頃…
 陸上の練習、勉強、親元を離れ慣れない環境で生活するのは
 辛かったろう
 いつか、着いていけずに退学して帰って来るだろうと心配していた
 でも、3年生の時、都大路を走らせてもらえ、何とか夢を叶えることが
 出来て、私達も本当に嬉しかった

 短大生の頃…
 ジョギングをしている姿さえ見たことがない
 高校生の頃は、かなりの練習をしていたはずなのに
 熱しやすく冷めやすいとは、このことか…

 保育士になった頃…
 仕事に慣れていなかった頃は疲れた顔で帰って来ていた
 服は、子どもらの鼻水でギラギラしていた
 働き始めて間もなく、膝を痛めて長期間の病気休暇になってしまい、
 辛かったろうと思う
 それを見ている親も辛かった

 そして、これからの○○へ…
 結婚は、決して楽しいことばっかりではない
 所詮、他人同士が一緒に暮すのだから、意見が合わないことも多いだろう
 すぐに幸せになろうと思うな
 2人で苦労を積み重ね、人生の真ん中辺か後の方で幸せを感じられたら良い
 自分にとって都合の良い人生とは結婚しないことだ
 自分で稼いだお金は思いのまま使えるし、束縛されることもなく
 自由な時間を過ごせる
 そして、子育てと言う、途轍もない大きなエネルギーを使わなくても済む
 でも、苦労の末に掴む小さな幸せは素晴らしい
 今、私たちは小さいけれど幸せを噛みしめている
 嘘や隠し事も、時には必要だろう
 でも、するなら命がけでしなさい

 家の中を常に片づけ掃除をして綺麗にしておきなさい
 洗濯物を溜めないようにしなさい
 出した物は、元の場所に片付けなさい
 特に玄関は、いつも整理整頓して綺麗にしておきなさい
 突然の来客があっても、恥ずかしくないようにしておきなさい
 それが、○○のしなければならないことだから
 これからの生活は苦労の連続だと思う
 苦労はしなさい、苦労が自分を育ててくれるから
 そして、小さな幸せで良いから掴んでほしい

 でも、生きることが辛くなったら帰って来い
 生きることが苦しくなったら逃げ出せば良い
 いつでも守ってやる

 一つだけ我侭を言う
 あと30年もすれば、私も最期の時を迎えるだろう
 その時、僅かな時間で良いから、そばに寄り添っていてほしい
 ほんの僅かな時間で良いから・・・