今日の午後3時頃、ウサギが他界した。
残念ながら、私は仕事のために死に目には立ち会えなかった。
と言うか、家族の誰も死ぬ瞬間は見ていない。
今朝から全身で呼吸して元気がなく、食欲もなかったらしい。
このウサギは、下の子が小学生の時に学校から貰った。
手に乗せられるくらい小さい女の子。
ラビットの一部を取って「ラビ」と名付けた。
物凄く安易な名前である。
私が現場監督をしながら、子どもにウサギ小屋を作らせた。
小さな小さな、ハムスターかと思うくらいのウサギに大きな小屋。
どこにいるのか分からないほどで、運動会をしているのかと
思うくらい走り回っていた。
その小屋もいつしか大き過ぎると言うほどでもなくなった。
我が家に来てから10年。
今日、その命を終わらせた。
平均年齢が7年と言われるウサギとしては長寿だった。
命が消えて寂しくて悲しい。
こうやっていても涙が出る。
でも、悲壮感はない。
生きとし生けるもの、いつかは終焉が訪れる。
夕方、裏山の我が家の墓地の横に埋めてやった。
食べかけのニンジンとドライフードも一緒に入れてやった。
何か花でも咲いていないかと見回してみたが、まだ何も
咲いていなかった。
ただ、フキノトウが大きくなって花を咲かせていたんで、
線香と一緒にそれを供えてやった。
フキノトウが出る度に思い出すだろう。
近寄ると、いつも頭を撫でてくれと寄ってきた。
小屋から出してやると庭を走り回っていた。
ワンコに抱きつかれ舐められても、じっと我慢していた。
近所の子どもらの遊び相手だった。
主のいなくなった小屋が夜の帳の中で寂しげだ。
写真は10日前の在りし日の姿。
合掌・・・。