復活と言っても、トルストイの作品のことではない。
上司Y様からの預かりものの、不動のエンジンポンプのこと。
猛暑続きで雨も降らず、このままでは田んぼに入れる水が枯れてしまうから、
川からポンプで水を揚げなくてはならなくなる。
そのためにエンジンを掛けようとしたらしいが、どうにもこうに不動ってことで、
夕方に我が家に運び込まれたのである。
かなり年季の入った工進工業製のもの。
中国メーカーのものだけど、幸いなことにエンジンは安心の日本のRobin製。
なんてったって、元はスバルだから戦闘機の血を引く。
で、キャブレター周りの分解が必要なんで、ガバナーとかの取り回しをジーっと
眺めて記憶する。
ホントは記録しとく方が良いんだけど、そろそろボケが始まってるだろう我が頭脳の
記憶だけに頼ってみる。
で、観察してると、燃料コックがガソリンで濡れている。
濡れ濡れシーンは嫌いではないが、燃料コックの濡れ濡れは嫌いなのである。
ん~、間違いなく燃料コックの中のパッキンの劣化。
ただ、ちょっと前に直したカブの非分解式の燃料コックと違って分解式。
ま、パッキンは何とかなるだろう・・・。
ってな訳でエアクリーナカバーを外すと、フィルターがな~い!
恐らく、正常な状態だとスポンジのフィルターが入ってるはず。
ま、これも、ガレージのどっかに汎用のフィルターが転がってるはずだから、
それを切って使えば何とかなる。
その後、キャブを外して分解して掃除して組み立てて、スターターを引くこと数回。
調子良くエンジン始動。
そして、晩御飯の時間になったんで今日の作業はこれまで。
後は、タンクの燃料を抜いてから燃料コックを分解して、サイズの合うパッキンを
探して組んで納品ってとこ。
何とか、田んぼの水が干上がるまでには修理が完了して渡せそうである。
それにしても、今年の猛暑は殺人的。
そして、このまま雨が降らなければ農作物に深刻な影響が出る。
台風は、時として町を破壊し人の命を奪うことがある。
大きな被害にあったり家族を亡くした人にとっては、台風は憎いものだろう。
しかし、日本と言う国は台風が来なければ水不足に襲われ、農作物どころか
全ての生き物が死滅してしまう。
台風がもたらす水は命を育て、風は朽ちた木を倒し虫なんかの棲家を作る。
台風だけではない、雪も生活するには厄介なものだが、雪がないと春の水が不足する。
そして、体力のない動物や昆虫の命を奪い、強い遺伝子を残す。
台風などの自然災害で多いな被害に遭った人には申し訳ないが、やっぱり命を
繋ぐためには台風に来て貰わなきゃならんのである。
地震、雷、火事、オカンからは逃げることは難しいが、台風は緊張感さえ持って
対応すれば命を落とすことはないからねぇ~。
いや、本気で、そろそろ台風が来ないと飢饉になっちゃうかも?
ま、異常気象かと言われれば、地球的には全く問題のない範囲なんだろうけど・・・。