横好きオヤジの見聞録

何をやっても二流か三流で一流にはなれない下手の横好きなオヤジの日記

想像以上

今日はお休み。

日差しが強くなりかけた9時過ぎに若手同僚のN嶋君が軽トラにバイクを

乗せて持ってきた。

スズキのTS200だったっけ?

2サイクルのオフロードバイク

先日、突然のエンジンストール以降、にっちもさっちも動かないらしい。

彼は稲刈りがあるからと早々に帰っていった。

で、バイクに手を出す前に、ハイラックス君の修理をすることにした。

こないだから気になっていたキャビンのベッド側のバルクヘッド下部の錆び。

キャビンとベッドとは独立してるんで、バルクヘッドと言って良いのか分からない。

一昨日、錆びを針金で落としたら、まるで土が落ちるように大量の錆が落ち、

その奥を針金で突っついたら内装の繊維がくっ付いて来た。

そして今日、内装を剥がして見た。

そしたら、想像以上に錆びは進行してて大きな穴が空いて水が浸入していた。

最近、車内が湿っぽかったのは、これだったのである。

2011981

この錆びの原因は思い当たることがある。

あれは平成16年の台風23号

職場の横を流れる川の堤防が決壊して、駐車場も建物も濁流に飲まれた。

地球の終わりかと思うような光景を目の前にして、大本営に応援を求めたが

応援は出来ないと見捨てられた。

2mほど積もった瓦礫の山の上に押し流されたハイラックス君。

エンジンルームやタイヤハウスに詰まったゴミを素手で掻き出して、

瓦礫の中から脱出。

職場で動く車は私のハイラックス君だけとなり、水が引きかけてからは、

腰くらいありそうな水の中を人やボートを運んだ。

ハイラックス君には電柱ほどの流木が激突し、今でもその時の凹みがある。

車内は泥だらけになったんで、内装を全て剥がして丁寧に洗って、

運転席だけの状態で一ヶ月くらい乗りながら乾燥させた。

デフにも水が入ったんで全て入れ替えた。

そんなことをしながら復活させた。

今でも、あの時のことを忘れないように、同僚が助手席側のアシストグリップを

握った時に付けた泥を落としていない。

それほどまでに、思い入れのある車である。

でも、その時の傷は、いつの間にか、ここまで内部から錆びを進行させていた。

で、出来る限り錆びを取り、ケミカルの力に頼って錆び止め。

厚めのアルミ板を叩いて成形して接着剤で貼り付けた。

車の鉄板は強度を上げるためにリブが作ってある。

このリブが板金する時に厄介なのである。

本来なら、錆びた箇所を大きく切り取り、鉄板を溶接するんだけど、

作業のしにくい場所と、車全体の錆びの進行を考えると、今回の修理方法が

適していると考えた。

後は、コッテコテにコーキングして完了の予定。

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ハイラックス君の作業の合間にN嶋君のバイクを修理。

圧縮はあるしプラグは火花十分。

ってことは、キャブしかない。

バラしてみると、案の定、メインジェットに大きなゴミが詰まっていた。

ニードルバルブの周辺は、沢山のスラッジがこびり付いていた。

恐らく、このスラッジが剥がれて詰まったんだろう。

アテローム血栓性の脳梗塞みたいなもん。

ん・・・、キャブレターだけに肺塞栓か?

んで、全て分解して完璧なまでに清掃して組み直した。

もちろん、キック一発でエンジン始動。

あぁ、なんて刺激的なんだろう。

欲しいなぁ~、2スト過激なオフロードバイク

KMX君が生きててくれたらと思う今日この頃・・・。