横好きオヤジの見聞録

何をやっても二流か三流で一流にはなれない下手の横好きなオヤジの日記

危険な話

福島原発事故、状況は一向に良くならない。

と言うか、状況は悪くなるばっかり。

まぁ、当たり前と言えば当たり前で、1ヶ月やそこらで良くなるはずがない。

今日、日本原子力技術協会の最高顧問が「100年、それ以上かかるかもしれない」

と言っていた。

100年か・・・。

いやいや、100年ってことはないだろう!

もっともっと、遥かに長い時間がかかるんちゃうか?

1986年にチェルノブイリ事故が起きて、その翌年に発行された本がある。

「危険な話」と言う本で、発行されると同時に購入して読んだ。

もう、24年前のことである。

チェルノブイリ原発事故の真実が知りたかったし、何故だか中学生の頃から

原子力発電所や核爆弾のことに興味があったのである。

そして、久しぶりに読み直す。

改めて、原子力発電が恐ろしいと思った。

ただ、こうやってブログを書いてるパソコンも原子力発電で作られた

電機で動いてる。

携帯電話も、テレビも、電子レンジも、生活に必要な電気機器の全て。

車も、バイクも、家も、服も、全てがその電気で生産されている。

つまり、原子力発電がないと、今の生活が出来ないのである。

じゃあどうするか・・・。

代替エネルギーに切り替える?

原子力発電に取って代われるほどの代替エネルギーは、まだ実現していない。

火力発電も、化石燃料のことを考えると無理。

水力発電も、環境や立地条件を考えると無理。

やっぱり、原子力発電に頼るしかない。

でも、今までの原子力発電と同じでは、絶対にダメだと思う。

原子力技術協会だの、原子力安全保安院だの、原子力安全委員会だの、

原子力資料情報室だの、原子力安全基盤機構だの、原子力委員会だの、

同じような組織が多すぎるし、発表もバラバラだし、言ってることは

専門用語を使って話の本質を誤魔化そうとしている。

いくつかの組織は必要だと思う。

三権分立のような仕組みこそ、事故が起きてしまうと取り返しがつかない

原子力発電所の運用には必要だと思うのである。

なのに、これら原子力関係の組織は、仲良しこよしのかばい合いとしか見えない。

ようやく、ロシアから放射能汚水を無害化する機能を持った船がやって来る。

って言うか、こんだけ沢山の原発を持つ日本が、自前で持ってないことに

驚いてしまう。

更に、この期に及んでも、原発事故対策に政権維持のための思惑が見え隠れ。

まぁ、これについては、原発推進で私服を肥やした当時の政権も似たり寄ったり。

さて、事故が起きて1ヶ月近く経った。

放射性物質の拡散に終わりが見えない。

あくまでも個人的な考えとしてで、残念ではあるけど、汚染地域の農産物や

海産物は、例え基準内であっても流通させない方が良いと思う。

他の地域の農産物や海産物を海外に売ろうとしても、汚染地域の

ものを混入させては買ってくれない。

まぁ、日本産と言うだけで売れないとは思うが・・・。

中国産と言うだけで、安全な食品でさえ買い控えているのと同じである。

気の毒だけど、今まで原発関連で潤った生活をして来たのだから、

現実を受け入れて、数年か数十年か数百年か数千年か分からないけど、

その地を離れて、新たな生活を始めるしかないと思う。

そして、日本国民の全てが原子力発電の恩恵を受けて生活している以上、

これからも頼らざるしかない以上、今までの生活は出来ないと覚悟を

決めなければならない。

間違いなく、日本の経済状況は悪化するはずである・・・。

ん~、何とか、原子力発電の代替エネルギーが開発されてほしい。

世界で唯一、核爆弾を経験したことのある日本。

原子力発電事故で終わりになったら悲しすぎる。

さぁ、宇宙船艦ヤマトの出番だ、コスモクリーナーを借りてきてくれ!

201145