今日は、和田山で剣道大会があった。
うちの団体からも小学生が個人戦と団体戦に出場した。
私は、他の指導者に引率を任せて審判として参加。
もちろん、審判の合間を見て子どもらの試合の応援。
試合は、個人戦は各団体2名の出場。
団体戦は、予選をAコートとBコートの二つに分けてリーグ戦を
行って、そのコート優勝者が決勝トーナメントに進出と言うもの。
予選リーグは4団体で行った。
我がチームはAコート第4位。
そう、ビリである・・・。
でも、それでも良い。
なんせ、我がチームは6年生の女子、5年生の男子、4年生の
男子2名の4人で挑んだのである。
悲しいことに、数年前は但馬でも常時上位に入っていた
我がチームも、地球規模の少子高齢化の波には勝てず、
子ども会員が極少。
防具を付けていない子が、増えてきているんで数年後に期待を
しているんだけど、今はこれが精一杯。
4年生の子らを試合に出させるのは気が引けたけど、6年生の子に
一つでも多く試合に出させてやりたいから、惨敗覚悟で出させた。
ところがどうだ!
なかなかどうして、審判していた私が、礼の仕方から試合運びまで
注意しなければならない他団体の子らを目の当たりにし
注意していたのであるが、我がチームの子らは恥ずかしくない
礼儀作法を行っていた。
そして、惨敗かと思っていた子らが、引き分けにすること数回。
泣だが出るほど嬉しかった。
高学年が出てくる大会で、中学年の君らの頑張りは輝いていた!
まだまだ小学校卒業まで2年半はある。
勝つことだけが全てじゃないのが武道だけども、負けるより
勝つ方が嬉しいに決まっている。
次は、勝ちの嬉しさを味わおう。
そして、勝利の美酒を味合わせてくれぇ~!
酒を飲むのは大人だけだが・・・。
で、今日も審判をして、今になって憂鬱になっている。
主審副審と何回もしたが、あの時に揚げた旗は、あれで
良かったのかと思うと憂鬱になる。
恐らく、勝ち上がった結果に差はなかっただろうが、
揚げた旗で、否定した旗で、選手の心に何らかの変化が
生じたんじゃないかと思うと憂鬱になる。
どれだけ、選手の引率だけにして審判をしなければ気が楽かと
思ってしまう。
今日、私が審判した選手、ゴメンね。
私は、君たちの勝敗を決められるほど出来た人間じゃない。
君たちが審判に対して抱いている不信感と同じくらいに、
審判も苦しんでいるのだよ。
報酬が出るわけでもなく、昼食の弁当だけで朝も早くから
夕方まで扱き使われ憂鬱な夜を迎えなくてはならない。
出来ることなら、審判じゃなく引率で参加したい。
もっと言えば、会の運営に報酬はなくて持ち出しばっかりで、
酒飲んでテレビを見ていたい時間に剣道の練習に
行くこと自体がかなり辛い。
それでも、こうやっているのは、好きだと言うこともあるけど、
私が子どもの頃に世話になった、今は亡き恩師達が
築いてきたこの団体の灯を消すことはしたくない思いと、
受けた恩を次の世代に伝えたいと思うから。
で、我がチームの子たち。
試合に負けてもニッコリとしていた。
そんな彼らをパチリ。
二十年後、三十年後も竹刀を振っていてくれたら嬉しいな。
私が死んだ後に、墓に参ってくれなくても良いから、
あんな人がいたなと思い出してくれたら嬉しいな・・・。
今日は有難う。