今回の記事は、文字ばかりで、しかもスキーに興味のない人には全くもって
面白くないどころか意味が分からない、いやいやスキーに興味がある人でも
意味が分からないはずなので、物好きさんだけ読んで、それ以外の方は
スルーして下さいまし。
さて、ここ但馬地方をはじめとして、日本全国のスキー場で滑走可能。
ってか、月山スキー場の今年のオープンは4月11日でクローズは7月末。
とは言え、仕事のこととか、田んぼのこととか、春から秋にかけての海遊びもあって、
今シーズンのスキーは終了することにした。
春の小鳥殺しと言う寒の戻りで今日も雪が降った。
22日でクローズしたオクカンも歩いて上がれば、まだまだ楽しめる状況にある。
そう言えば、遥か昔に当時の愛車だったダットラ4WDシングルキャブの荷台に、
同僚スキー仲間とスコップ乗せて、4月に入ってから蘓武林道を除雪しながら進み、
オクカン5線まで到達して滑ったり飛んだりして遊んでたなぁ~。
で、今回の記事は、今シーズンも何人かからコブの滑り方のコツを教えてほしいとか、
滑り方を教えてほしいと言われたんで、その事を書いてみる。
スキーを習ったこともなく、独学だけの下手くそではあるが、そこそこコブを
滑られるスキーヤーとして、上手く伝えられるか不安だけど、コブの滑り方について
書いてみようと思う。
なので、誰かに指導するとかじゃなくて、あくまでも自分の記録であり、
記憶のための記事。
まず、コブの苦手な人は、コブが怖いとか難しいとかって言う先入観があるみたい。
それに、そこそこ整地を滑れてコブが滑られない人は、コブが下手なことを
人に見られるのが嫌で滑らないから、なお滑られるようにならない傾向があるはず。
後者は、これから書く方法を実践されないと思う。
だって、これから書くコブ攻略法は、間違いなくコブを滑り始めた人のための方法。
なので、変なプライドのある人は出来ないと思う。
と言う訳で本題。
まず、コブを滑るために大切なことが3つある。
1つ目は姿勢。
姿勢は高めにすること。
もちろん、膝を伸ばし切って突っ立ってたらダメ。
スプリング(押しバネ)をイメージすると良いかもしれない。
自動車やバイクのサスペンションのイメージ。
仮に全長1mで全縮50㎝の仕事量を持つスプリングがあるとする。
そのスプリングを70㎝まで縮めて使うと、残る縮む長さは30㎝。
コブで必要とされる縮む長さが40㎝だとすると、既にスプリングの仕事量を超過。
最初から全長1mのまま使えば、まだ10㎝の余裕があることになる。
それを姿勢に当てはめれば、姿勢は高いほどコブに対しての仕事量が大きい。
ただ、これが難しいところで、急斜面のコブほど高い姿勢の方が良くて、緩斜面の
コブは、それよりも少し低い姿勢の方が対応しやすい。
どうしてなのかは分からない。
だけど、それこそ自動車やバイクのサスペンションと同じかもしれない。
オフロード車の場合は、長いスプリングの方が良いし、サーキットを走る車の場合は
短いスプリングの方が良い。
それと、オフロード車と言っても、ロッククローリングとダートトライアルでは
スプリングの長さは違い、前者は長いスプリングほど有利だし、後者は短めの
スプリングの方が良い。
んでもって、コイルスプリングの場合は線径や巻き数によっても性格が変わる。
人の身体の場合、これは筋力、瞬発力、持久力に相当するのかもしれない。
つまり、板の底面から腰までを使ってコブの起伏に対応するって感じ。
ネコ科の動物が獲物を追いかける時に、頭と言うか身体が動かさずに草原を
走り回る姿をイメージすれば良いのである。
で、次に大切な2つ目。
それはズラシ。
コブの中の、どの面でズラスのかがポイント。
ってか、基本的にズラせる面は1つしかない。
コブを上から見て、コブの向こう側だけ。
ま、ある程度コブを自由に滑れるようになったら、ズラせる面は他にも出てくるけど、
取り敢えず今はコブを滑られない人のために書いてるんで、そこは後述。
で、最初のコブを左回りで入るとする。
そのコブの頂点から少し下の向こう側を狙って入る。
そして板をズルズルズル~ってズラす。
これでスピードコントロールは出来る。
そして、谷に落ち切らないまでに右ターンへの動作に入る。
実際は、谷に落ち切っちゃうけど、落ち切る前に次のターンの動作に入るのが肝心。
次のターンに入るのが遅い人に見られるのが、谷に落ち切っちゃってから次のターンに
入ろうとして、結果として次のコブに入れずにコースアウトしちゃうとか、斜面の上側に
登っちゃって後ろ滑りで谷に戻って次のコブに向かって滑り直すって姿。
連続してターンをしようと思ったら、コブの谷に落ち切るまでに次の動作を
起こすこと。
ダンス教室風に言うなら「ズルスルズル~谷に落ちるまでにターン」って感じ。
落ち切るまでにターンっていっても、実際には落ち切っちゃうとは思うけど、
それで良し。
スピードさえコントロールする技術が身に付けば、普通にコブを滑られる。
ただ、スピードを求めると、別の技術と言うか気合いが必要になる。
つまり、ズルズルズル~っとズラしてた面でズラすのを少なくして板を縦に走らせる。
そしたら、次のコブに入る角度が高くなる。
つまり、コブの頂点に近いところになってくる。
でも、基本はスピードコントロールできるズラシが出来るのは、コブの
向こう側なんで、小さくなるズラシが出来る面を使ってスピードコントロールする。
そして、スピードが速くなるにしたがって、谷に落ちるのも速くなるから、次のコブの
手前(反り返り部分)に当たる。
それを力で捻じ伏せようと思っても、絶対に無理。
なので受け流すつもりで力を抜く。
難しい例えかもしれないけど、剣道の鍔競りで押してくる相手の圧力を抜く感じ。
暖簾に腕押しって感じで、コブの圧力を抜く。
そして、その後は足の伸ばしを意識して、雪面に板を着ける。
板を雪面に着けることが肝心。
それでも、板が離れだしたら、板のテールだけでも雪面にコンタクトするようにする。
それだけで、コブの起伏とかスピードを認知したりコントロール出来る。
更に、それが困難なほどスピードが出ちゃったら、思い切って飛んで空中で体勢を
整えてから、コブを蹴り込むと言うか当てて減速する。
そして、横広がりのコブが出現した時は、思い切ってバンクを使ってターン。
ただ、バンクばっかり使ってターンしてると、ピッチの狭いコブでは、動作が遅れて
コースアウトに繋がるんで、あくまでも状況に合わせてって感じ。
最後に3つ目。
板に乗る位置だけど、板に乗る位置なんてなぁ~い!
ってか、板は足の裏そのものなので、板に乗るって言う感覚自体が有り得ない。
母指球に力を入れるとか、踵に乗っちゃダメだとか、板の真ん中に
乗らなきゃなんないとか、耳にすることがあるけど、それはないと思うのが持論。
硬いシェルのブーツで母指球も踵もないと思うの!
脛から下が固定されてるんだから、足の裏の感覚じゃなく、板の裏が足の裏そのもの。
バスケットシューズを履いた時、ジョギングシューズを履いた時、ハイヒールを
履いた時、それぞれ足の裏を意識してますか?
おそらく、その先の靴底やハイヒールならヒールの先端を意識して歩いたり
走ったりしてるはず。
スキーも同じで、硬いシェルのブーツや板を介して、意識するのは板の底やエッジ。
そこでズレ、切れ、撓みを意識するんであって、脛から下は固定されてるんだから
そりゃむりでっせぇ~ってこと。
恐らく、それを言う人は、かなり上手い人で出来ちゃう人で、自分の感覚を
伝えるための表現なんだろうと思う。
でも、コブが滑られない人にとって、そんな表現は理解不能なんだと思う。
ま、とにかく、コブにしても、整地にしても、パウダーにしても、同じ状況なんて
有り得ないんだから、その都度(瞬間)に合わせて滑り方を変えるしかないのである。
結論としては…「滑り方は?」ってな質問に出せる答えはないっ!
常に変化する状況に合わせた滑り方を身に付けるだけ。
つまり、笑われたって、痛い思いをしたって、自分がしたいことをすれば良い。
笑われたり痛い思いをしたくないなら、しなけりゃ良いだけ。
でも、出来るようになったら、その先には更に素敵な楽しみがありますよぉ~!
ちなみに、前述は競技とかとは別の話。
競技に出るためには、勝つための滑り方をしなきゃなんない。
私は、勝つための滑り方を全く知らない。
ただ、自分が楽しくコブを滑るための方法を、しかも私が勝手に思う方法を書いただけ。
本格的にコブを滑りたい人は、本格的にやってる人の教えを乞うべきかもです。
以上、自分の記録と記憶のためのコブを一考でした。