横好きオヤジの見聞録

何をやっても二流か三流で一流にはなれない下手の横好きなオヤジの日記

走る奇跡・・・ちゃうちゃうヰセキ

今年の春は遅かった。

いつもの年より、沢山の雪が降ったから。

野山は深い深い雪に覆いつくされた。

もちろん、秋にはたわわの穂をつける稲が育つ田にも

深い深い雪が積もった。

しかし、そんな雪の中で名も無き雑草と呼ばれる草達は

春の訪れを待っていた。

雪解けとともに田は緑に覆われた。

田が乾き、名も無き草が小さな花をつけようとしたとき、

青のヰセキは怪獣のごとく牙を回転させ田を走る。

無残にも緑の田は荒地と化す。

これも秋の収穫のため草達よ許せ・・・。

荒地と化した田には水が導かれ、いつしか蛙の楽園。

そして今日、怪獣の爪はそれを引っ掻き回した。

あと数日で、この荒地に一本、また一本と稲の苗が植えられる。

太陽の光を受け、水を吸い込み、風に抱かれて、

秋には金色の絨毯になり刈り取られ、白米となって

胃を満たす。

自然の恵みに感謝感謝。

そして役目を終えた田は、来年の春まで眠りに就く。

あ~、終わった終わった!

我が家の仕事はここまで。

田植えも稲刈りも乾燥脱穀も専門家さんにやってもらっている。

自前で田植機やコンバインを持ったら、お金がかかって

しゃ~ないのである。

俗に言う、農機械貧乏になってしまう。

200659