今日の神戸新聞に私の写真が載った。
載ったと言っても、後姿だけだが・・・。
しかも、多数写っている後姿の中の一つに過ぎず、自分だから分かるだけ。
昨日の午後から出石で「医師確保・公立病院を守れシンポジウム」ってのが
開催されて、それに参加してた。
そのシンポジウの記事の写真に写っていたのである。
だから、新聞に載ったと自慢できるもんじゃない。
で、そのシンポジウムだが、話の内容が濃くて、なかなか良かった。
ただ、医療従事者じゃないと分かりにくい言葉が多くて、一般の方々には
難しかったかも・・・。
特に、高齢の方が多かったからねぇ~。
でも、現在の日本の医療崩壊のメカニズムが分かりやすく話された。
日本の医師数はOECDの中で、ケツから4番目であり、近い内にケツ2の韓国よりも
下になることとか、知らない人には日本の医療は世界的には低い水準にあることに
ビックリだったんだと思う。
私も初めて知ったんだけど、厚生労働省が発表している日本の医師数が増加傾向に
あるって言うのが、数字のトリックであるらしい。
医師は医師免許を取得された時点で医師として登録されるんだけど、亡くなった医師も
登録されたままらしい。
恐るべし、厚生労働省・・・。
この但馬の医療問題は、QQ医療を確保するために豊岡と八鹿を基幹病院として
機能させるために、他の病院が規模縮小化されてしまった。
このQQ医療については、私達も協働しているので、他人事ではない。
実感としては、良い面もあり、悪い面もあるかなって・・・。
病院は地場産業であるってのは以前から言われている。
そりゃそうである。
多くの人の労働の場であるし、国からの補助金があるから、その地域にお金が落ちてくる。
例えば、大きな橋が建設されたとしても、都会の大手の建設業者が入ってきて
僅かばかりの地元の下請け業者にお金が回ってくるだけで、その地域には
大きなお金は落ちない。
病院は、田舎にとっては最大の地元企業なのである。
それと、医療崩壊を招いてしまった厚生労働省だけじゃなく、市民の方側にも問題がある。
医師が喜びを感じて仕事が出来るような患者やその家族にならなくてはならない。
モンスターにはならずに、感謝しないと先生もやる気をなくしちゃって、辞めちゃうし
なり手も少なくなって当たり前。
もちろん、私は医師じゃないけど、やっぱりモンスターには悲しい思いをすることがある。
暴言を浴びせられたり罵倒されたり、時には殴られたり・・・。
「死んじゃうかもぉ~!」って思いながらやってるのにねぇ~。
でも、時々ではあるが、わざわざ調べて感謝の手紙をもらったり、別れ際に「ありがとう!」って
言ってもらったりする。
それで、また、やる気が出るのである。
だから、患者側が医師に対して感謝の気持ちを示さねばならない。
それは、金銭的にじゃなく、「ありがとうございました!」の言葉だけ。
全国の医師は40時間くらい連続で勤務されている。
昨日、シンポジストとして壇上におられた知り合いの医師も、奥様が大病と戦われた末に
亡くなられたにも関わらず、そのような勤務をされていた。
全国の医師の善意が、今の日本の医療を支えている。
どんなことにも、誰にでも「ありがとう!」って言いたいものである。
争いは良いことを生まない。
感謝の気持ちは良いことに繋がる。
明日の朝、うちの奥さんに「朝ご飯、美味しかった、ありがとう!」って言おう。
夜、缶ビールが1本増えるかもしれない・・・。