今日からバンクーバーオリンピックが始まった。
個人的には、夏のオリンピックより冬のオリンピックの方が好き。
そして、いつもにも増して開幕を楽しみにしていた。
今、世界中では色々なことが起きている。
大地震で苦しむハイチ。
西欧文明が撒いた種で貧困と殺戮に覆われたアフリカの大地。
民族、部族、宗教の違いで生まれる憎悪で満ちた世界の火薬庫。
多数の一民族が、少数の民族を飲み込み巨大化し、我が物顔の
礼儀を知らぬアジアの巨象。
他人の喧嘩に口を出しては、金儲けをする地球警察。
平和を誓って開催されたオリンピック会場が悲劇の舞台と化したサラエボ。
日本でも、周辺諸国の侵略による領土問題があるし、政治は崩壊。
そんな、暗いことしか見えない中で開幕したオリンピック。
開会式を見ていたんだが、とにかく凄かった!
光を巧みに使い、カナダの歴史と世界の平和が表現されていた。
そして、地球の素晴らしさと環境を保全することの大切さなどが
訴えられていたように思う。
しかも、踊っていたバレー団の中には、日本人が4人もいたりと、
目を離せなかった。
とにかく、とにかく感動した。
でも、一つだけ腹立たしいことがあった。
それは、スノーボードの国母選手。
どんなファッションであろうと、プライベートなら好き勝手にすれば良い。
私も、自分の好きなスタイルがあるように、誰でも犯罪でなければ
好きなようにすれば良い。
逆に、そうじゃなければ個性もなくなってしまう。
しかし、オリンピック選手として参加するのに、あの格好はアカン。
普段、チャランポランな格好をしていても、要所ではパリッと決めるのが
人間てもんである。
記者会見で「チッ、うるせぇ~なぁ~」と呟いたのをマイクで拾われた。
おどれはバカかぁ~!
残念だけど、全く応援する気になれない。
メダルに手が届いたとしても、それを喜ぶ気になれない。
でも、こんなに気にしてしまうのは、彼と同年代の愚息を重ねて
見てしまうからなのかもしれない。
ブログには、ネガティブなことを書かない主義なんだけど、ついつい
愚痴ってしまった・・・。
あまりにも、素晴らしい開会式だっただけに、残念でならない。
国母も、あの開会式に参加が許されていたら、素晴らしい感動を
味わえただろうに。
さて、今回のオリンピックで、日本以外で応援したい選手がいる。
1人は、熱帯ガーナのアチャンポン選手。
クールランニングを思い出させてくれる。
もう1人は、視力障害を持つブライアン・マキーバー選手。
お母さんが日本人らしく、なおさら応援したくなる。
ってなわけで、今回の開会式は芸術だと、感動しながら見た今日この頃。
追記
NHKの録画開会式を見た。
何じゃそりゃ~?
感動的なオーロラを演出したシーンや、ナウシカを思わせるような
シーンが省かれてるじゃないかい!
ライブを録画しておくんだった・・・。