今日は、ここ但馬の中学校総合体育大会の剣道大会があって
審判員としての依頼があって参加した。
この大会は昨日からあって、昨日は個人戦で今日が団体戦。
午前に予選トーナメント、午後から決勝トーナメント。
10時に試合開始で終わったのが3時半。
審判をして、いつも思うんだけど気が重くて疲れる。
一日に何十試合か審判するんだけど、私にとっては何十試合中の
一試合であっても、子どもらにしたら剣道部在籍中の十数試合の
内の一試合でしかないのである。
明らかに、誰が見ても一本と思われるときの審判は良いが、
微妙な打突を一本と審判した時は気が重い。
ま、それを軽く考えるようになってはいけないとも思う。
こんな私でも中学の時のあの一敗、高校の時のあの一勝を
忘れていないのであるから。
そう言えば、去年のこの大会でも審判員として参加した。
あの時、試合が終わった後に「私、剣道続けます!」と
言ってくれた、小学生の頃から指導してた、今は女子高生に
なっている女の子。
その時、私は嬉し涙を堪えて、背を向け握り拳を高々と上げ、
無言でその場を後にした。
自分でも思うが、それはそれはカッコ良かったと思う・・・よ。
で、その彼女は剣道をせずに『なぎなた』をしている。
進学した高校に剣道部はあるんだけど、女子部員がいなくて
なぎなた部に入ったらしい。
ん~、私の嬉し涙の拳はどうしたら良いのか・・・。
ま、私の拳なんて、大きな価値なんてないから良い良い。
実は、彼女が通っている高校でなぎなたを指導している先生は、
私の剣道の今は亡き恩師の娘で、なぎなた界では、
かなり有名な女性。
その世界では雲の上の存在らしい。
昔からの知り合いで、一緒の体育館で練習してるし、たまに
なぎなた対剣道で練習したりもしてる。
なぎなたを始める子が増える度に「あ~、また剣道人口が
減ったんねぇ~かぁ~!」と言っているが、その世界の人には
死刑ものかもしれない。
私は見たことがないが『成田登代子』で検索すれば、かなりの
サイトがヒットするはず。
そんな先生の指導を受けられるんだから、彼女が剣道じゃなく
なぎなたを始めたのは正解かもしれない。
とにかく、今日の中学生も、剣道からなぎなたに転向した
女子高生も、今出来ることを頑張れ!
今すぐに結果は出なくとも、やり遂げてから数十年、いやいや
十数年経ってから結果がでるはずだから。
やったことは無駄にならない。
今の君たちの生き様こそが、私の自信なのだよ。
な~んて、自分らしくない思いに耽る今日この頃・・・。