今日は愚息の通っている尼崎の調理師専門学校の卒業創作展を
見に行ってきた。
自分の目標を見つけて通っている調理師専門学校の卒業が
2週間後になった。
就職は内定しているが、どんな人生になるのやら・・・。
で、今日は仕事から帰って軽く朝食を済ませ、休むことなく出発。
昨日からの仕事は大繁盛で、2時間ほどしか仮眠を取れなかった。
さすがに片道2時間半はキツイかもぉ~!
そうそう、今日は卒業創作展を見るだけじゃなく、愚息が使っていた
原付スクーターを持ち帰るのも目的の一つなんで、トラックで
行ったから、なおさら疲れる。
さてさて、その愚息の出品作は写真のとおり。
オオッ、それなりに素晴らしいでないかい!
ただ、ただ、ただぁ~、季節は春。
なのに、何で秋を造ってんだぁ~?
残念ながら、我が愚息の作品は賞を貰えてなかった。
入賞作品は旬の材料で春を彩った作品。
ま、そうだろうなぁ~!
職業としての調理師を目指すのなら、食べる人を感動させる
料理を造るのが条件である。
物造りは面白い。
しかし、職業となれば、その時に多くの人に喜ばれる物を
作らなきゃならない。
一部マニアの喜ぶものを作っても食べては行けない。
愚息よ、お前が作ったものは大勢の人を魅了させられない。
何故ならば、春を身近に感じている人に、秋を訴えて
感動を得ることは無理。
料理の技術やアイデアは抜群のものを持っていると思う。
しかし、空気を読む力がない。
ま、偉そうに言う私に、そんな能力がなく、そんな私に
似てしまったのだから仕方ないか・・・。
きっと、今日の創作展の構想を練ったのが、去年の
秋だったんだろうなぁ~。
この私も、構想を練り始めて行き詰まり、そのまま倉庫に
数十年も眠らせたガラクタに、ある日突然アイデアが浮かんで
手をつける。
出来上がったら時代遅れで、外に出すことも恥ずかしいと
思う物が出来てしまうなんて日常茶飯事。
そんな私に似てしまったんだろう。
そうそう、私の性質が悪いのは、構想を練る時や、造って
いる時などは幸福を感じるのだが、出来上がってしまうと
関心がなくなってしまう。
もう一度壊して、何か別の命を吹き込みたくなるのである。
愚息よ、趣味の世界と職業の世界を上手く使い分けろ。
ただ、私自身が思うのだが、型に嵌り時間に追われた仕事を
していると、融通が効かなくなる自分を感じることがある。
マニュアルに基づいて仕事をするのは大切なことだけど、
それだけではダメだと思うことがある。
時には趣味の世界から、本業を見ることによって、
ピピピっとくることがあるのだから。
しっかし、難しいねぇ~。
型に嵌ってはダメだが、型に嵌らなければ食って行けない。
型に嵌ってしまうと、人の感動を得ることが出来ない。
ま、自分が何を目指すかだな。