父の呆けが始まる前に、父が植えていたキャベツ。
病院通いを始めてから入院してしばらくの間、植えられたキャベツの手入れを
することが出来ずに放置してた。
半月ほど前に青虫取りをしたり防虫網を掛けたりしたけど、時は既に遅く
多くの青虫が発生してて、取っても取ってもキリがなく、腐海の森の植物かと
思えるようなキャベツになってしまった。
ま、とりあえず、ソフトボール大のキャベツは収穫できそうだけど・・・。
ただ、これが農薬を使わずに育てたキャベツの姿なのである。
広大な畑の露地栽培で、虫のつかない奇麗な丸々としたキャベツが育つには、
それなりの理由がある。
そう、虫がつかない危険ドラッグ。
虫を嫌がり、虫のついていない不自然な美しい野菜や米を食わしてる、小さい子供を
持つ世のお母さん方。
今の農薬は、昔に比べたら安全になっているとは言え、小さい子供に対して、
何らかの影響があると考えて良いかも?
「農薬=アトピー」ってのは、よく聞く噂だけど真実は知らない。
ただ、その昔、専業農家をしていた親戚は、出荷用の野菜と自家消費用の野菜とは
別で育てて、自家消費用の野菜には農薬を使っていなかった。
虫がついてたら消費者が買ってくれないから、出荷できるのは農薬を使った野菜だけ。
毎日、農薬を使っているからこそ、農薬が怖くて自分達が食べるものには使えないと
言っていたのを思い出す。
事実、伯母は農薬が原因で病気になり某大学病院に入院していた。
これからも、虫を嫌い、虫も食わない、不自然な野菜を食うのかい?
で、夕方、キャベツを見ると、朝はいなかったのに、防虫網の中に30匹ほどの蝶々。
蛹から孵ったのが群れていた。
憎き蝶々なれど、殺す気にはなれず「帰ってくるな!」と願いを込めて放蝶々。
これんなことを、ここ4~5日も繰り返してる。
まるで蝶々の養殖をしてるみたいである。